1998-07
ハプスブルク家の有名な女性といえば、マリア・テレジア、マリー・アントワネット、そして、皇妃エリーザベト(愛称シシィ)。
シシィはオーストリア帝国の最後から2番目の、実質的には「最後の」皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の皇后。フルネームはエリーザベト・アマーリエ・オイゲニーという。

シシィの肖像画が載ってるこのCDは1998年にウイーンで買ったもの。当時160シリング(値段のシールがまだついてた!)だから1,500円くらいのもの。こんないびつな形のCDがかけられるのか心配やったけど、つい買ってしまった。
中身はヨハン・シュトラウスのウインナー・ワルツやポルカの短いバージョンが入ってる。ほとんどがヨハン・シュトラウス2世(ワルツ王)の曲だが、ヨハン・シュトラウス1世(ワルツの父)のラデッキー行進曲も入っていた。
ウインナー・ワルツはヨハン・シュトラウス2世が、1866年の普墺戦争でオーストリア・ハンガリー軍が敗北し、ハプスブルク帝国が衰退していくなかで、失望したウイーン市民を慰めるために作曲した明るいワルツである。
シシィは当時の皇后やったわけやけど、ちょうど時代は帝国が衰退し、音楽は宮廷の舞踏会から市民社会に派及していく。音楽家の支援者は皇帝・皇族→貴族→市民へと変遷していく。
CDを買ったときは、シシィがウインナー・ワルツを軽やかに踊る姿を想像していたのだが、ウインナー・ワルツの起源は男女がペアになって抱き合ってくるくる回りながら踊るもので、宮廷や貴族のものではなく、同じ3拍子でも、メヌエットが宮廷音楽であったらしい。
コレを知ってしまうと、私は旅行中の気の大きさも手伝って、皇妃=ワルツのイメージでまんまと買わされてしまったクチかもしれないが、何かシシィのモノを買いたかったので、まぁいいか。
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